収入の柱を少しずつ増やし、将来に安心を

日々がんばっていても、「このままで大丈夫だろうか」と感じる瞬間があるかもしれません。

景気の変化、働き方の変化、将来の不透明さ。こうした時代背景の中で、給与という一本の収入にすべてを預け切る状態は、
知らず知らずのうちに判断の余地を狭めてしまいます。だから私は、副業を「収入を増やす挑戦」ではなく、将来の判断に余白をつくる“備え”として考えています。とはいえ、「何から始めればいいかわからない」「リスクを取るのは怖い」そう感じるのは、ごく自然なことです。

副業は“挑戦”ではなく、“備え”だと考えています。少しずつ、無理のない形で育てていけば大丈夫です。私自身も、最初は試行錯誤の連続でした。だからこそ、同じように迷う方の気持ちがよくわかります。

「副業禁止だけど、何かしたい…」という方へ

副業が「会社にバレる」主な原因は、住民税の徴収方法にあります。

アルバイトなどで給与をもらうと、住民税が勤務先経由で引かれる「特別徴収」となり、結果的に副業収入の存在が会社に伝わってしまうことがあります。しかし、自分で小さな事業を始めて「開業届」を出し、事業所得として確定申告を行い、住民税を「普通徴収(自分で納付)」にすれば、勤務先に知られることはありません。

知識と工夫次第で、同じ働き方でも結果は大きく変わります。実は会社員こそ、事業としての副業に向いています。事業としての副業には思わぬメリットがあります。たとえば、

  • 仕事に関係する支出を、必要経費として整理できる場合がある

  • 社会保険は本業で加入しているため、副業部分で新たな加入手続きが不要なケースが多い

  • 事業として継続することで、収入や働き方を一つに依存しない状態を、将来に向けて準備できる

こうした違いが生まれる背景には、制度の仕組みがあります。日本の税制や社会保障制度では、雇われて給与を受け取る人よりも、事業として収入を得る人のほうが、選択の余地が広く設けられています。経費、所得のコントロール、納税方法の選択。これらは、事業を行う立場だからこそ使える、制度上の仕組みです。特別な裏技ではなく、制度の前提を理解したうえで行動するかどうか、その違いだと考えています。

副業を「事業」として始めることは、収入を増やすこと以上に、お金や働き方について、自分で考え、選べる立場に近づくことを意味します。つまり、“雇われて働く副業”ではなく、自分で小さなビジネスを持つ形にすれば、会社に負担をかけずに「制度の仕組みを上手に活かしながら」、より有利な形で将来に備えることが可能です。これは、会社に対抗するためではありません。会社に依存し切らない状態をつくるためです。収入の確保ではなく、人生判断の主導権を取り戻すための準備。それが、副業の本質だと思っています。

守りながら、少しずつ広げていく副業のかたち

副業は、「今の生活を壊すこと」ではなく、将来への安心を積み重ねることです。たとえば、週末だけのネット販売、スキルを活かしたサービス、自分の得意分野での小さな活動など、始め方はいろいろあります。

大切なのは、「無理せず」「身の丈に合った形」で続けることだと思います。焦らずコツコツと取り組むことで、やがて収入の柱がひとつ増え、心にもゆとりが生まれます。

そして、制度やルールを正しく理解し、その中で最も有利な選択をしていくことが、個人が豊かに生きるための第一歩になります。経験者として、あなたの状況に合わせた副業の始め方を、一緒に考えていきましょう。

一歩踏み出すことで、見える景色がきっと変わります。あなたの新しい一歩を、心から応援しています。